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勲 白鳥

【9月25日(日)】〈午後の部〉

 そよぐ風も爽やかに心地よい 澄み渡った秋晴れの下、行善寺本堂改修落慶法要 並びに前住職・前坊守七回忌法要が営まれました。本事業発足から足掛け6年、改めてご懇志・ご尽力を賜りました皆様に心から感謝申し上げます。

 コロナ対策として、境内にキッチンカーとフリードリンクバーを設え、特設テント内での食事など換気に留意し密を避けることを心掛けました。

 法要では、可愛らしい「お稚児さん」が僧侶の散華舞い落ちる中で本堂内を回り、法要がより一層、華やかで清らかな雰囲気に包まれました。健やかで幸せなご成長をお祈りいたします。


《ご挨拶》

  完成の慶び

                           門徒総代会長 小 林 幸 和 

 この度の本堂改修は、ご門徒と一般の皆様のご懇志により事業を完遂することができ、

感謝の念に堪えません。

思い起こせば、内陣の一本の柱が穿虫による損傷発見に端を発し、今回の大改修に至ったと思います。その後の調査の結果、シロアリの被害・耐震不足・床下の湿気による劣化等が露見し、総代会において改修の結論になりました。

設計者は社寺建築の第一人者である中村建築研究所様にお願いし、工事請負人は入札により、寺社施工例の多い竹節建築様に落札しました。工事着工後は、月一回の打合せ会議で平成30年から令和2年の足掛け3年、現場確認、工程、進捗状況、変更、増工等を設計者・施工業者・施主(総代会三役・住職)で協議しました。設計・施工業者の誠意に加え、当方の佐藤建設委員長が建築関係者ということが功を奏し、よりクオリティの高い仕上がりとなりました。国の登録文化財である本堂は、須弥壇・御宮殿、親鸞聖人お厨子等、内陣も立派に修復され荘厳で温かみのある雰囲気を醸し出しています。後陣には宗派を問わないステンドグラスのある納骨堂を設置し、より身近な拠り所となりました。また、本堂と門徒会館間の渡廊下の改修は中藤建設様にお願いし、車椅子で本堂に入れるスロープやバリアフリートイレ等を設置し、「人にやさしい」の発想の施設を実現しました。下欄の業者様を始め、多くの業者の皆様の卓越した技術と誠意が結実して、この度の大改修工事の完成をみることができました。改めて心より感謝申し上げます。

ご懇志を賜りました皆様や工事に尽力してくださいました皆様のご厚情、ご期待に応えるべく、より開かれた明るい行善寺にし、皆様の心の拠り所にしたいと思っております。

皆様どうぞ心おきなく年中行事に限らずいつでも御参詣ください。お待ちしております。


 

誰にでも開かれているということ

                               住職 白 鳥 勲

 この度の本堂改修落慶並びに前住職・前坊守七回忌法要にあたり、この度の事業に、ご懇志、ご尽力賜りました皆様に心から感謝申し上げますとともに、前住職在職時はもとより、行善寺開基以来800有余年、遠く皆様のご先祖から続く、篤く温かい信仰心により当山のお支えを賜っております有難いご縁に心を致し、深い謝恩の思いを新たにしております。

今般の本堂大改修事業を機に、ご門徒の皆様から、「開かれたお寺に」「明るいお寺に」とのご期待のお声が上がっておりますことに、有難く感じるとともに、住職の重責を感じています。

その責任とは、立派な伽藍を任されているということだけではなく、「お念仏は誰にでも開かれている。それを私たちに実感できるように親鸞聖人の教えは誰の心にも寄り添ってくれる。」と信じ、その喜びをどれだけ皆さんと共感できるかを託されているという責任であります。

誰にでも開かれているという教えが人にとって救いであり、親鸞聖人は人を殺めるような人の中にさえも自分自身をみて、「自分だってそういうところがあるじゃないか。そのような状況になれば自分もそうするかもしれない。」という自覚から、誰にでも開かれた世界がある、自分にも阿弥陀様の光はあたっているということにいよいよ喜びを感じていらっしゃったと思います。

 開かれた世界に生かされていると感じる喜びは、現実世界を我が住処にする勇気となります。

 慈光のうちに生かされている私たち。皆様のご安寧を心からお念じ申し上げます。合 掌








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